(5)土留め工法



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▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲ 問題 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲
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問1 一般
………………
 a, 土留め支保工の取付け時における過大な掘削は、土留め壁に設計値以上
  の荷重が作用することにより、変形を助長し、危険な状態となるおそれ
    があるので避けなければならないのか? (h27,17)

………………
 b, 自立土留めは、主として掘削側の地盤の抵抗によって土留め壁を支持す
    る工法であり、掘削側に支保工がないので、掘削は容易であるが土留め
    壁の変化が大きくなるのか? (h20,15)

………………
 c, 切ばり式土留めは、支保工と掘削側の地盤の抵抗によって土留め壁を支
    持する工法であり、現場の状況に応じて支保工の数、配置等の変更が可
    能であるが、一般に機械掘削には支保工が障害となりやすいのか?
     (h20,15)

………………
 d, アンカー式土留めは、土留めアンカーと掘削側の地盤の抵抗によって土
    留め壁を支持する工法であり、掘削面内に切ばりがないので機械掘削が
    容易であるが偏土圧が作用する場合の土留めには適さないのか? 
     (h20,15)

………………
 e, アンカー工法による開削工法では、土留め壁に作用する荷重をアンカー
    によって処理するため、相対する壁相互間の力学的なバランスを考慮す
    る必要はないのか? (h9)

……………………………
 f, 控え杭タイロッド式土留めは、控え杭と土留め壁とをタイロッドでつな
    ぎ、これと地盤の抵抗により土留め壁を支持する工法であり、比較的良
  質な地盤で浅い掘削に適し、自立式土留めだけでは変位が大きくなりす
  ぎる場合に用いられるのか? (h20,15)


……………………………
問2 切ばり
………………
 a, 側圧の大きい場合や切ばりの間隔を広くする場合には、作業空間や切ば
  り配置を考慮し、二重腹起しや二段腹起しを使用するが、一方向切ばり
  の土留めや切ばりのない立坑には二重腹起しが用いられるのか? (h28)

………………
 b, 最下段の切ばりを撤去する際は、土留め壁に作用している荷重を鋼材や
  松丸太などを用いて本体構造物に受け替えるなどして、土留め壁の変形
  を防止するのか? (h27)

………………
 c, 数段の切りばりがある場合には、掘削に伴って設置済みの切りばりに軸
  力が増加しボルトに緩みが生じることがあるため、必要に応じ増締めを
  行うのか? (h24)

………………
 d, 切ばりに継手を用いる場合は、継手位置を中間杭付近に設けるととも
    に、継手部にはジョイントプレート等を取り付けて補強し、十分な強度
    を確保するのか? (h28,27,18)

………………
 e, 切ばりは、軸力により座屈しないような十分な断面と剛性を有するもの
    で、切ばりが長い場合には、中間杭や継材等の補鋼材を用いなければな
    らないのか? (h14)

………………
 f, 切ばりには継手を設けないことが望ましいが、やむを得ず継手を設ける
    ときは、適切な補強をして十分な強度を確保しなければならないのか?
    (h10)



……………………………
問3 腹起し
………………
 a, 腹起しと切りばりの遊間は、土留め壁の変形原因となるので、あらかじ
  めパッキング材などにより埋め、また、ジャッキの取付け位置は腹起し
  あるいは中間杭付近とし、千鳥配置をさけ同一線上に配置するのか?
   (h28,24)

………………
 b, 腹起し材の継手部は、弱点となりやすいため、その継手位置は、応力度
    に余裕のある切ばりや火打ちの支点から離れた箇所とするのか?
    (h27,17)

………………
 c, 腹起しは部材をなるべく連続させて土圧や水圧を分布させ、局部的な破
    壊を防ぐために6m以上の長さが望ましいのか? (h14,10)


……………………………
問4 火打ち
………………
 a, 火打ちは、切ばりの水平間隔を広くしたり、隅角部の腹起しの支点とし
    たりして、腹起しを補強する目的で用いられるのか? (h14,10)

……………………………
問5 中間杭
………………
 a, 中間杭の位置精度や鉛直精度が低いと、切ばりの設置や本体構造物の施
    工に支障となるため、精度管理を十分に行う必要があるのか? (h17)

………………
 b, 中間杭は、切ばりの座屈防止や覆工受桁からの荷重を支持することを目
    的として設置するものであり、一般に軸方向圧縮力と曲げモーメントを
    同時に受ける部材として設計されるのか? (h14)



……………………………
問6 鋼矢板工法
………………
 a, 遮水性土留め壁であっても、鋼矢板壁の継手部のかみ合わせ不良などか
  ら地下水や土砂の流出が生じ、背面地盤の沈下や陥没の原因となること
  があるので、鋼矢板打設時の鉛直精度管理が必要となるのか? (h28,24)

………………
 b, 鋼矢板の打設にアースオーガを併用した場合、鋼矢板周辺の地盤は乱れ
  た状態であり、水みちにより過大な変形を引き起こすことも考られ、貧
  配合モルタルを注入するなどの空隙処理が必要であるのか? (h24)

………………
 c, 鋼矢板工法は、施工が比較的容易であるが、長尺の打込みは鉛直精度の
    確保が難しくたわみ性が大きいのか? (h13)

………………
 d, 鋼管矢板工法は、剛性や遮水性が小さく、施工深度の変化に対して適応
    性が低いのか? (h13)


……………………………
問7 親杭横矢板工法
………………
 a, 親杭横矢板工法は、施工が容易で地下水位が低い場合に適しており、地
    中に小規模な埋設物があっても対処が可能であるのか? (h13)


……………………………
問8 地中連続壁工法
………………
 a, 鉄筋かご建込み直前には、二次スライム処理時に新たなスライムの発生
  を極力抑えるため、溝内安定液を良液に置換する工法もあるのか? 
     (h23)

………………
 b, ベントナイト系安定液は、砂質土層が多い場合は泥膜形成性が高い安定
  液が用いられ、その配合は掘削地盤の平均の透水係数を考慮して求めら
    れるのか? (h23)

………………
 c, 溝壁の安定確保には、溝壁の周辺地盤の地下水を低下させ、溝壁内外の
  水位差を利用する地下水位低下工法が一般に用いられているのか?
   (h23)

………………
 d, コンクリートの打上りは、その速度が小さすぎると安定液との接触時間
  が長くなり、ゲル化した安定液をコンクリート中へ巻き込み品質低下に
    つながるのか? (h23)

………………
 e, 地中連続壁工法は、剛性や遮水性が大きく、施工深度の変化に対して適
    応性が大きく騒音振動も少ないのか? (h13)

………………
 f, トレミーの配置は、エレメントの長手方向3m程度に1本以上とし、コン
    クリート上面から最低2.0m以上貫入させ、打込み面付近のレイタンスな
    どを巻き込まないように管理するのか? (h12)

………………
 g, 安定液は、良質な水中コンクリートを打設するため、極力比重を高くす
    るのがよいのか? (h12)

………………
 h, 鉄筋かごの建込み用クレーンは、接続後における建込み精度を修正する
    一時的な引き上げに使用するため、余裕のあるブーム長、吊り上げ能力
    を有するものとするのか? (h12)

………………
 i, スライム処理は掘削完了後一定時間放置した後行う一次処理と、鉄筋か
    ご建込み前に行う二次処理に分けられ、二次処理の管理は安定液の砂分
    率で行うのか? (h12)



……………………………
問9 建設工事公衆災害防止対策要綱
………………
 a, 土質に見合った勾配を保って掘削できる場合を除き、掘削の深さが3.0m
    を超える場合には、原則として土留工を施すものとするのか? (h11,8)

………………
 b, 杭、鋼矢板の根入れ長は計算により決定するが、重要な仮設工事にあっ
    ては、原則として杭の場合1.5m、鋼矢板の場合においては3.0mを下回
    ってはならないのか? (h11,h8)

………………
 c, 切ばりの継手は、重合せ継手とし、座屈に対しては、水平継材、垂直継
    材または中間杭で切ばり相互を緊結固定するのか? (h11)

………………
 d, 重要な仮設工事に用いる親杭横矢板の土留め杭は、H―250を最小部材と
    し、鋼矢板については2型以上を標準とするのか? (H11)



……………………………
問10 ボイリング・ヒービング等の対策
………………
 a, 土留め壁の応力度が許容値を超えると予測されたので、切ばり、腹起し
  の段数を増やしたのはよいか? (h25)

………………
 b, 盤ぶくれに対する安定性が不足すると予測されたので、掘削底面下の地
  盤改良により不透水層の層厚を増加させたのはよいか? (h25)

………………
 c, ヒービングに対する安定性が不足すると予測されたので、背面地盤に盛
    土をしたのはよいか? (h25)

………………
 d, 盤ぶくれに対する安定性が不足すると予測されたので、切ばり、腹起し
    部材の剛性を高めたのはよいか? (h21)

………………
 e, ボイリングに対する安定性が不足すると予測されたので、水頭差を低減
    させるため、背面側の地下水位を低下させたのはよいか? (h25,21)

………………
 f, ヒービングに対する安定性が不足すると予測されたので、背面地盤をす
    き取り掘削を続行したのはよいか? (h21)

………………
 g, 土留め壁又は支保工の応力度、変形が許容値を超えると予測されたの
    で、切ばりにプレロードを導入したのはよいか? (h21)

………………
 h, 地下水位が高い砂質地盤で土留め壁を設けて掘削を行う場合、発生する
    ボイリングに対する防止対策として、次のうち効果が期待できないもの
    はどれか? (h18)

      (1)土留め壁の根入れを深くする。
   (2)土留め壁の根入れ深さを変えずに剛性を上げる。
   (3)根入れ先端部に薬液注入工法等により不透水層を形成する。
   (4)ディープウェルやウェルポイントにより地下水位を低下させる。

………………
 i, 掘削底面の安定をはかるため、地下水位の高い砂質土地盤や被圧された
    砂質土地盤を掘削する場合は、ヒービングに対する検討を行わなければ
    ならないのか? (h10)









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▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲ 解答 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲
…………………………………………………………………………………………
問1
………………
 a, ○
………………
 b, ○
………………
 c, ○
………………
 d, × アンカー式土留めは、アンカーの設置位置や張力を変えることによ
     り偏土圧が作用する場合の土留めにも適する。
………………
 e, ○
………………
 f, ○


………………………………
問2
………………
 a, × 一方向切ばりの土留めや切ばりのない立坑には二重腹起しではな
    く、二段腹起しが用いられる。
………………
 b, ○
………………
 c, ○
………………
 d, ○
………………
 e, ○
………………
 f, ○


……………………………
問3
………………
  a, × 「千鳥配置をさけ同一線上に配置する」ではなく、「同一線上に
      並ばないよう千鳥配置とする。」
………………
  b, × 継手位置は、応力度に余裕のある切ばりや火打ちの支点に近い箇
     所とする。
………………
  c, ○


……………………………
問4
………………
  a, ○


……………………………
問5
………………
  a, ○
………………
  b, × 中間杭は、切ばりの座屈防止や覆工受桁からの荷重を支持すること
     を目的として設置するものであり、一般に軸方向圧縮力を受ける部
         材として設計するが、曲げモーメントを受ける部材としては設計し
         ない。




……………………………
問6
………………
  a, ○
………………
  b, ○
………………
  c, ○
………………
  d, × 鋼管矢板工法は、剛性や遮水性が大きく、施工深度の変化に対して
     適応性が高い。


……………………………
問7
………………
  a, ○

……………………………
問8
………………
  a, ○
………………
  b, × 「平均の透水係数」ではなく、「最も崩壊しやすい地層の透水係数」
     である。
………………
  c, ○
………………
  d, ○
………………
  e, ○
………………
  f, ○
………………
 g, × 安定液は溝壁の崩壊を防止することを目的としており、比重を大き
      くし過ぎると、コンクリートとの置換性が悪くなり良好なコンクリ
         ートの打設が困難となる。
………………
 h, ○
………………
 i, ○


……………………………
問9
………………
  a, × 掘削の深さが3.0mではなく1.5mを超える場合に、原則として土留
     め工を施す。
………………
  b, ○ 
………………
 c, × 切ばりの継手は突合せ継手としなければならない。
………………
 d, × 重要な仮設工事に用いる親杭横矢板の土留め杭は、H―300を最小
         部材とし、鋼矢板については3型以上を標準とする。


……………………………
問10
………………
 a, ○
………………
 b, ○
………………
 c, × 背面地盤に盛土をするのではなく、背面地盤をすき取り掘削をす
    る。
………………
 d, × 盤ぶくれは、掘削底面が下方からの水圧で持ち上げられるようにな
        ってふくれる現象であり、切ばり、腹起し部材の剛性を高めても対
        策とはならない。
………………
 e, ○
………………
 f, ○
………………
 g, ○
………………
 h, (2)
………………
 i, × 砂質土地盤の場合はボイリング、粘性土地盤の場合はヒービングに
    対する検討をする。





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