(1)砂防えん堤(砂防ダム)
…………………………………………………………………………………………
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲ 問題 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲
…………………………………………………………………………………………
問1 基礎地盤が所要の強度を得ることができない場合等の処理
………………
a, 岩盤基礎の場合は、所定の支持力が得られる深さまで掘削するか、基礎
幅を広くして安定をはかるのか? (h19)
………………
b, 砂礫基礎の場合は、えん堤底幅を広くして応力を分散させたり、基礎杭
工法の施工やセメント混合による土質改良を行うのか? (h19)
………………
c, 岩盤基礎の一部に弱層、風化層、断層等の軟弱部を挟む場合は、軟弱部
を取り除き、良質な礫で置き換えるのが一般的であるのか? (h19)
………………
d, 基礎部にパイピング対策が必要な場合は、止水壁、えん堤底幅の拡幅を
行うのか? (h19)
………………………………
問2 重力式コンクリートダム
………………
a, 重力式コンクリートダムの越流部断面の下流法勾配は、1:0.2を標準と
するが、流出土砂の粒径が小さく、かつ、その量が少ない場合は、これ
より緩くすることができるのか? (h17,16)
………………
b, 重力式コンクリートダムの天端幅は、土石流発生地区で河床構成材料が
玉石や転石の場合、一般に1.5〜2.5mであるのか? (h16)
………………
c, 重力式コンクリートダムの袖天端の幅は、そのダムに想定される外力に
対して安全であり、かつ管理上に支障のない幅で決定されるべきもので
、一般には水通し天端幅より若干大きくしておかなければならないのか
? (h13)
………………
d, 重力式コンクリートダムは、堤体底面の最大圧縮応力度が、基礎地盤の
許容支持応力度を超過しないことが必要であり、この場合の最大圧縮応
力度には最大揚圧力を加味して基礎地盤の破壊を防止するようにしなけ
ればならないのか? (h13)
………………………………
問3 ダム基礎
………………
a, 砂防えん堤の基礎部分が岩盤の場合で、基礎の一部に弱層、風化層、断
層などの軟弱部をはさむ場合は、軟弱部を取り除き礫で置き換える必要
があるのか? (h27)
………………
b, 基礎の掘削は、支持力、透水性、滑動や洗掘に対する抵抗力などの改善
をはかり、基礎として適合する地盤を得るために行うのか? (h24)
………………
c, 砂礫基礎の仕上げ面付近の掘削は、一般に50cm程度は人力で施工し掘削
用重機のクローラ(履帯)などによって密実な地盤をかく乱しないよう
にするのか? (h24)
………………
d, 堤体コンクリート打設前の砂礫基礎の仕上げ面は、湧水や溜水の処理な
どを行わなければならないのか? (h24)
………………
e, 砂礫基礎の仕上げ面付近にある大転石は、その2/3以上が地下にもぐって
いると想定される場合でも石のすべてを取り除かなければならないの
か? (h24)
………………
f, 砂礫基礎で支持力が不足する場合は、えん堤の堤底幅を広くして応力を
分散させたり、杭基礎、ケーソン基礎を施工するのか? (h22)
………………
g, 基礎の一部に弱層、風化層、断層などの軟弱部を挟む場合は、軟弱部を
コンクリートで置き換えて施工するのか? (h22)
………………
h, えん堤下流部の洗掘を防止するためには、えん堤基礎をできるだけ浅く
施工するのか? (h22)
………………
i, 基礎の透水性に問題がある場合は、グラウトなどの止水工事により改善
を図り、また、パイピングに対してはえん堤の堤底幅を広くしたり、止
水壁、カットオフなどを施工するのか? (h22)
………………
j, 岩盤基礎における基礎掘削部の間詰めは、砂礫で行うのか? (h21)
………………
k, えん堤の基礎地盤は、原則として岩盤とするのか? (h21)
………………
l, 砂防えん堤の高さが15m以上の場合は、硬岩基礎の場合であっても、副
えん堤を設置して前庭部を保護するのが一般的であるのか? (h21)
………………
m, えん堤高15m以上の場合は、硬岩基礎であっても、副堤を設置して前庭部
を保護するのが一般的であり、砂礫基礎の場合は、副堤と水叩きを併用
して下流の保護をはかる場合が多いのか? (h20,17)
………………
n, 袖の両岸へのかん入は、えん堤基礎と同程度の安定性を有する地盤まで
行うのか? (h21)
………………
o, ダム基礎の根入れは、所定の強度が得られる地盤であっても、基礎の不
均質性や風化の速度を考慮して、岩盤で1m以上、砂礫盤で2m以上とす
るのか? (h20,16,h15,h11)
………………………………
問4 水通し
………………
a, 砂防えん堤の水通しは、えん堤下流部基礎の一方が岩盤で他方が砂礫層
や崖錐の場合、流水による洗掘により固定するため、砂礫層や崖錐側に
寄せて設置するのか? (h27)
………………
b, 水通し断面は、原則として台形とし、水通し幅は流水によるダム下流部
の洗掘に対処するため、側面浸食による著しい支障を及ぼさない範囲に
おいて、できる限り広くするのか? (h17,16,15,12,11)
………………
c, 天端幅は、ダムが流出土砂等の衝撃に耐えるとともに、水通し部では通
過砂礫による磨耗等にも耐えるような幅とする必要があるのか? (h15)
………………
d, 水通しの幅の決定に当たっては、下流部の洗掘を軽減させることが大切
で、越流水深をなるべく大きくし、その最小幅は土石流、流木等を考慮
して3m程度とするのか? (h14)
………………………………
問5 のり面勾配
………………
a, 越流部断面の下流側法勾配は、1:0.2を標準とするが、流出土砂の粒径
が大きく、かつその量が多い場合には、これよりも緩くする必要がある
のか? (h15,h12)
………………
b, ダムの越流部における下流のり面勾配については、一般に1:0.2以下で
あればよいとされているが、非越流部や越流土砂の粒径の小さい場合に
ついては、経済性についても十分考慮して下流のり面勾配を定める必要
があるのか? (h14)
………………
c, 下流のり勾配は、砂礫が下流のり面に落下しないように決められるが、
ダム高20m程度までは、一般に1:0.2を標準としているのか? (h11)
………………………………
問6 ダムの袖
………………
a, ダムの袖は、洪水を流さないことを原則とし、袖の天端には、上流の計
画堆砂勾配と同程度もしくはそれ以上の勾配をつけ、特に屈曲部に築造
する場合の凸岸の袖高は、凹岸の袖高より高くするのか? (h14)
………………………………
問7 水叩き
………………
a, 水叩きは、ダム高が15m未満の場合、ダム基礎及びその下流が硬岩で亀裂
が少なく、また砂礫基礎であっても想定される最大洗掘深よりダム基礎
が深く、かつ両岸の崩壊及び下流洗掘に対しても支障がなければ設置す
る必要はないのか? (h13)
………………………………
問8 側壁護岸
………………
a, 側壁護岸は、一般には側壁護岸が受け持つ土圧に対して安全な構造とし
ている。このため護岸背後が盛土の場合は、自然の背後地盤より締まり
具合が悪いことが多く、護岸の変位及びはらみ出しによる破壊を防ぐた
め、もたれ式護岸とするのが普通であるのか? (h13)
………………………………
問9 前庭保護工
………………
a, 砂防えん堤の前庭保護工には、流量、流送石礫ともに大きく、えん堤位
置の河床を構成する石礫が小さい場合、副えん堤と水叩き工を設けるの
か? (h23)
………………
b, 前庭保護工は、ダム基礎が砂礫層であって、流量に比べ河床構成材料、
流送砂礫が大きい場所では、副ダム工法よりも水叩工法を用いることが
望ましいのか? (h12)
………………
c, 前庭保護工のうち副ダム方式は、一般にダム高が高く、越流水深が大き
い場合に採用され、その他の場合は水叩き方式が用いられることが多い
のか? (h11)
………………………………
問10 コンクリート工
………………
a, 水叩き及び副えん堤をもつ砂防えん堤の施工は、水叩きを完成させた
後、側壁護岸、副えん堤の順序で行うのか? (h18)
………………
b, コンクリートの打込みの1リフトの高さは、コンクリートの硬化熱やひ
び割れ等を考慮して3.0m程度を標準とするのか? (h18)
………………
c, 1ブロック内のコンクリート作業が、天候の激変そのほかやむを得ない事
情で中断する場合には、継手型枠を適宜設けるなどの処置をし、傾斜し
た打継目を作らないようにするのか? (h18)
………………
d, 水叩きコンクリートは、原則として水平打継目とし、鉛直打継目を作ら
ないようにするのか? (h18)
………………
e, 砂防ダムの収縮継目の目的は、クラックの発生を防止し、砂防ダムの安
全、水密性、耐久性を確保しようとするものであるのか? (h10)
………………
f, コンクリートの打継面の硬化前の処理は、コンクリートが固まる前に圧
力水によってコンクリート表面のモルタルを洗い出し、粗骨材の表面を
露出させる方法が一般的であるのか? (h10)
………………
g, クーリングの行われないダムコンクリートでは、硬化熱の発散、温度上
昇の抑制のため、一般にリフトが1.5〜2mの場合、旧コンクリートの材齢
が3日に達すれば新しいコンクリートを打ち継いでよいとされているの
か? (h10)
………………………………
問11 その他
………………
a, 不透過型重力式砂防えん堤の材料のうち、コンクリートブロックや鋼製
は、屈とう性があるため、地すべり地帯での使用は避ける必要があるの
か? (h27)
………………
b, 土石流対策を目的とする不透過型砂防えん堤は、常に計画捕捉量に対応
した空き容量を確保しておくことが望ましく、除石が容易なように搬出
路が設置される場合があるのか? (h26)
………………
c, 掃流区間に設置された堰上げ型の透過型砂防えん堤は、平常時に土砂を
流下させることが可能なため、土石流の捕捉だけでなく、渓床や山脚の
固定にも適しているのか? (h26)
………………
d, 土石流捕捉のための透過型砂防えん堤の設置位置は、斜面上方からの地
すべり、雪崩などによって、えん堤の安定が損なわれないように、両岸
の斜面が安定している地点を選定することが望ましいのか? (h26)
………………
e, 縦横侵食の防止を目的とする不透過型砂防えん堤は、侵食区間が長い場
合には数基を階段状に設置するが、この場合、最下流のえん堤の基礎は
岩盤であることが望ましいのか? (h26)
………………
f, 砂防えん堤は、型式からは透過型、不透過型、土砂の制御形態からは調
節形態、、捕捉形態、構造からは重力式、アーチ式などに分類されるの
か? (h23)
………………
g, 砂防えん堤は、主に渓岸・渓床の侵食を防止する機能、流下土砂を調節
する機能、土石流の捕捉及び減勢する機能、流木を速やかに流下させる
機能を有するのか? (h23)
………………
h, 砂防えん堤の水抜きは、施工中の流水の切替えと堆砂後の浸透水圧の減
殺を主目的とし、さらに後年の補修時の施工をも容易にするのか?
(h27,23)
………………
i, 砂防ソイルセメントに用いるセメントは、高炉セメントB種が一般的に
用いられるのか? (h20)
………………
j, えん堤軸の方向は、原則として計画箇所下流河道の流心線に直角に定め
るのか? (h20)
………………
k, アーチ式コンクリートえん堤は、谷幅が狭いほど有利で、地質的条件に
恵まれている場合には、谷幅が高さの3倍程度までは、重量式コンクリー
トえん堤よりも経済的となるのか? (h17)
………………
l, ダムの水通しを越流する水流は、一般的に水通し天端下流端の線に直角
に落下することから、ダムの方向は水通し中心点において計画箇所上流
の流心線に直角に定めることを原則とするのか? (h14)
………………
m, 一般に落下水脈の持つエネルギーは、副ダムや水叩工で完全には減勢さ
れないため、この下流にカーテンブロックや沈床等を設置して河床の洗掘
を軽減することが望ましいのか? (h12)
………………
n, 砂防ダムの上下流部のフィレットは、下流側では落水による岩盤の洗掘
防止、上流側では基礎の貫入と岩着を強化し、岩盤の風化防止、浸透水
の防止をはかるために設置するのか? (h10)
………………………………
問12 砂防工事現場における施工上の留意事項
………………
a, 工事のため植生を伐採する区域では,幼齢木や苗木はできる限り保存し
て現場の植栽に役立てるが,萌芽が期待できる樹木の切株は管理が難し
いため抜根して焼却処理するのか? (h28)
………………
b, 砂防工事の現場では,土砂の流出の影響が大きいが,土工事における残
土の仮置き場所であれば土砂の流出に注意しなくてよいのか? (h28)
………………
c, 材料運搬に用いられる索道設置に必要となるアンカーは,既存の樹木を
利用せず,埋設アンカーを基本とするのか? (h28)
………………
d, 工事中に生じた余剰コンクリートや工事廃棄物は,現場内での埋設処理
を原則とするのか? (h28)
………………
e, 樹林を伐採する区域では、幼齢木や苗木となる樹木はできる限り保存
し、現場の植栽に活用するのか? (h25)
………………
f, 地山掘削に伴う現場発生土は、その工事に極力活用し、できる限り工事
区域外へ搬出しないようにするのか? (h25)
………………
g, 現場から発生する余剰コンクリート、コンクリート塊の破片は、渓岸部
に深く埋設して工事区域内に処分するのか? (h25)
………………
h, 残土を現場内に仮置きする場合には、降雨などにより土砂が流出しない
ように表面をシートなどで保護するのか? (h25)
…………………………………………………………………………………………
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲ 解答 ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲
…………………………………………………………………………………………
問1
………………
a, ○
………………
b, ○
………………
c, × 礫ではなく、コンクリートで置き換える。
………………
d, ○
………………………………
問2
………………
a, ○
………………
b, × 重力式コンクリートダムの天端幅は、土石流発生地区で河床構成材
料が玉石や転石の場合、一般に3.0〜4.0mである
………………
c, × 重力式コンクリートダムの袖天端の幅は、一般に水通し天端幅と同
一か、それより若干小さくする。
………………
d, × 最大圧縮応力度には揚圧力を無視して基礎地盤の破壊を防止するよ
うにしなければならない。
………………………………
問3
………………
a, × 礫ではなく、プラグで置き換える。
………………
b, ○
………………
c, ○
………………
d, ○
………………
e, × 仕上げ面に大転石があり、その2/3以上が地下にあると予想されるも
のは、取り除くことなくコンクリート打設前に水洗いを行い、コン
クリートで巻き込み処理する。
………………
f, ○
………………
g, ○
………………
h, × 「浅く」ではなく、「深く」である。
………………
i, ○
………………
j, × 砂礫ではなく、コンクリートで充填する。
………………
k, ○
………………
l, ○
………………
m, ○
………………
n, ○
………………
o, ○
………………………………
問4
………………
a, × 岩盤側に寄せて設置する。
………………
b, ○
………………
c, ○
………………
d, × 水通しの幅の決定に当たっては、越流水深をなるべく小さくする。
………………………………
問5
………………
a, × 越流部断面の下流側法勾配は、1:0.2を標準とするが、流出土砂の
粒径が小さく、かつその量が少ない場合には、これよりも緩くでき
る。
………………
b, ○
………………
c, ○
………………………………
問6
………………
a, × 屈曲部に築造する砂防ダムの凹岸の袖高は、凸岸の袖高より高くす
る。
………………………………
問7
………………
a, ○
………………………………
問8
………………
a, × もたれ式護岸ではなく、自立した護岸とする。
………………………………
問9
………………
a, ○
………………
b, × 水叩工法よりも副ダム工法を用いることが望ましい。
………………
c, ○
………………………………
問10
………………
a, × 砂防えん堤の施工順序は、(1)本えん堤の基礎部、(2)副えん
堤、(3)側壁護岸、(4)水叩きの順である。
………………
b, × 1リフトの厚さは1.5〜2.0mを標準とする。
………………
c, ○
………………
d, × 水叩きコンクリートは、原則として鉛直打継目とし、水平打継目を
作らないようにする。
………………
e, ○
………………
f, ○
………………
g, × 新コンクリートの打継ぎは、硬化熱の発散等を考慮して、旧コンク
リートの材齢が0.75〜1.0mのリフトの場合は3日、1.5〜2.0mリフト
の場合は5日に達した後でなければ打ち継いではならない。
………………………………
問11
………………
a, × 地すべり地帯で使用される。
………………
b, ○
………………
c, × 渓床や山脚の固定には、適さない。
………………
d, ○
………………
e, ○
………………
f, ○
………………
g, × 「流木を速やかに流下させる機能」ではなく、これも「捕捉する機
能」である。
………………
h, ○
………………
i, ○
………………
j, ○
………………
k, ○
………………
l, × 上流ではなく、下流の流心線に直角に定めることを原則とする。
………………
m, ○
………………
n, ○
………………………………
問12
………………
a, ×
………………
b, ×
………………
c, ○
………………
d, ×
………………
e, ○
………………
f, ○
………………
g, × 余剰コンクリート、コンクリート塊は持ち帰り、現場に残さない
ようにする。
………………
h, ○
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