経験記述の書き方




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 実地試験は、経験記述と学科記述問題があり、経験記述を合格した者だけの学科記述問
題を採点して合否を決めるようなので、経験記述は十分なものを準備しておかなければな
らない。

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1、記述上の留意事項
………………
 a, 経験記述は、受験者自身の経験した土木工事について記述するものであり、内容は現
  場における施工上の技術管理を主体とする。

………………
 b, 経験記述は、学校や訓練所における教育指導、営業活動、コンサルタントの設計業務、
    橋梁や水門扉以外の鋼構造物の工場製作、造園工事、建築工事(建築工事における既
    製杭、場所打ち杭の基礎工事を除く。)、管工事(ビル、住宅等の宅地内における給
    排水設備等の配管工事)は土木工事の経験記述に関係ないものと判断されるので、望
    ましくない。

  ※土木工事の経験記述として認められているものは、

     http://www.jctc.jp/wordpress/wp-content/uploads/tebiki_1d02_02.pdf から確認してください。

………………
 c, 経験記述は、日本国内の工事とする。

………………
 d, 経験記述は、高度な内容を要求しているものではなく、本人が実際に工事を行ったの
    か判断するためのものである。

………………
 e, 経験記述例などを写した場合には確実に不合格となる。(実際に土木工事経験がない
    人達が同じ文章を写すことが多いため、すぐに分かる。)100人が同じ現場で同じこと
    を担当したとしても、100通りの文章が出来るはずです。

………………
 f, 回答スペースが与えられているので、そのスペースを有効に利用する。
  行数は、最後の行まで書き切り、できるだけ空白行を残さない。
  また、内容的には優れていても、短すぎると減点されるか、始めから読まれないこと
    がある。

………………
 g, 文章の書き出しは1文字あけ、また段落で区切る場合も段落の最初の1文字はあける。

………………
 h, 丁寧な字で記述し、不確かな漢字は辞書などで確認しておき、誤字、脱字、当て字を
    しない。(あまりにも漢字が少なくひらがなばかりの場合は減点となる。)

………………
 i, 主語、述語の関係をはっきりさせ、要点を分かりやすく、簡潔に記述する。

………………
 j, 記述内容に沿った専門用語を適切に使用し、できるだけ具体的な数値を使用する。

………………
 k, 取り上げた課題が、その工事・工種のものであり、検討内容および対策や処置を取り
    上げた課題と一致させる。

………………
 l, 文章は過去形とする。


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2、記述内容
………………
 a, 工事名

   ・土木工事名であること(建築工事名であってはならない)。
      ・契約書等に記載されている正式の工事名とする。
   ・完了した工事とする。
   ・工事の規模は問わないが、あまりにも小さい工事では問題、課題
     などが見つけにくいので、できるだけ規模の大きいものが望まし
     い。

………………
 b, 工事の内容

   ◆発注者
     ・元請けの場合は、その工事の発注者を記述する。
     ・二次下請けの場合は、一次下請業者名とする。

      ◆工事場所
     ・都道府県名からはじめ、市または郡名、町村名、番地までなるべく詳しく記
            入する。


   ◆工期
     ・契約書などに記載されている工期を記述する。
     ・完了した工事の工期とする。

   ◆主な工種
     ・土木工事は多くの工種からなっている。そこで「主な工種」となっているの
            で、自分が課題を取り上げた工種を含め2つ位書く
     ・土木工事であること。
     ・土工、コンクリート工、舗装工、護岸工など工事内容の分かるような工種と
            する。

   ◆施工量
     ・主な工種に記述されたものの施工量を記述する。
     ・掘削土量、コンクリート打設量等具体的な施工量を記入する。
     ・下請けの技術者であっても、契約書の施工量を理解しておく。

………………
 c, 工事現場における施工管理上のあなたの立場

   ・現場監督、主任技術者、現場代理人など指導監督的な立場を記述する。係長、課
        長などと会社内の役職を記述してはならない。

………………
 d, 具体的な現場状況と特に留意した技術的な課題

  ◆平成18年度
   ・出来形管理(工事施工段階を含む)で、特に留意した技術的課題、その課題を解
        決するための検討内容と現場で実施した対策や処置。

  ◆平成19年度
   ・事故防止対策で、特に留意した技術的な課題、その課題を解決するために検討し
        た内容と採用に至った理由および現場で実施した対応処置。ただし、事故防止対
        策は、第三者に危害を及ぼす公衆災害を除く。

  ◆平成20年度
   ・工事を実施するために設けた仮設工で、特に留意した技術的な課題、その課題を
        解決するために検討した内容及び現場で実施した対応処置。

  ◆平成21年度
   ・工事で実施した「施工の段階での出来形管理」に関し、次の事項について解答欄
        に具体的に記述しなさい。

    (1)特に留意した技術的な課題
    (2)技術的な課題を解決するために検討した内容
    (3)技術的な課題に対して現場で実施した対応処置

  ◆平成22年度
   ・工事を実施した段階において「当初計画と気象、地質、地下水、湧水などの自然
        的な施工条件が異なったことにより行った品質管理」に関し、次の事項について
        解答欄に具体的に記述しなさい。

        (1)特に留意した技術的な課題
    (2)技術的な課題を解決するために検討した内容
    (3)技術的な課題に対して現場で実施した対応処置

  ◆平成23年度
   ・現場状況から特に留意した安全管理に関し、次の事項について解答欄に具体的に
        記述しなさい。
     ただし、交通誘導員の配置による安全管理を除く。

     (1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
     (2) 技術的問題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
     (3) 技術的課題に対して現場で実施した対応処置

    ◆平成24年度
   ・現場状況から特に留意した工程管理に関し、次の事項について解答欄に具体的に
        記述しなさい。
    
     (1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
     (2) 技術的問題を解決するために検討した項目と検討理由及び検
       討内容    
     (3) 技術的課題に対して現場で実施した対応処置

  ◆平成25年度
   ・現場状況から特に留意した品質管理に関し、次の事項について解答欄に具体的に
        記述しなさい。
    
     (1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
     (2) 技術的問題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
     (3) 技術的課題に対して現場で実施した対応処置

  ◆平成26年度
   ・現場状況から特に留意した安全管理に関し、次の事項について解答欄に具体的に
        記述しなさい。
     ただし,交通誘導員の配置に関する記述は除く。
    
     (1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
     (2) 技術的問題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
     (3) 技術的課題に対して現場で実施した対応処置

  ◆平成27年度
   ・現場状況から特に留意した品質管理に関し、次の事項について解答欄に具体的に
        記述しなさい。
    
     (1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
     (2) 技術的問題を解決するために検討した項目と検討理由及び検
       討内容    
     (3) 技術的課題に対して現場で実施した対応処置

    ◆平成28年度
   ・現場状況から特に留意した安全管理に関し、次の事項について解答欄に具体的に
        記述しなさい。
     ただし、交通誘導員の配置のみに関する記述は除く。
    
     (1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
     (2) 技術的問題を解決するために検討した項目と検討理由及び検
       討内容    
     (3) 上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価

    ◆平成29年度
   ・現場状況から特に留意した安全管理に関し、次の事項について解答欄に具体的に
        記述しなさい。
     ただし、交通誘導員の配置のみに関する記述は除く。
    
     (1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
     (2) 技術的問題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
     (3) 上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価

    ◆平成30年度
   ・現場状況から特に留意した品質管理に関し、次の事項について解答欄に具体的に
        記述しなさい。
         
     (1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
     (2) 技術的問題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
     (3) 上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価



     このように、今後どのような管理項目で出題されてくるかわからないので、受験
        者は今まで以上に広い分野の経験記述を準備しておく必要がある。

         少なくとも工程管理、品質管理、安全管理について準備する必要がある。また、
        実際に行った工事であれば、出題形式の多少の変化や、細部についての質問にもあ
        る程度対応できるはずである。


   ◆施工計画について記述する場合
     施工計画を立案する際、どんな点に注意して作成したか、またその工事の特殊
          性、現場の状況から特に考慮したことなどを記述する。

     ・契約条件を守るための工夫
     ・現場条件に対する工夫
     ・仮設備計画上の工夫
     ・施工方法と施工順序
     ・施工機械の選定


   ◆工程管理について記述する場合
     工程管理は、どのようにして工期を守ったか、具体的な手段について記述する。

     ・天候不順による工程の遅れ
     ・工事中の事故による工程の遅れ
     ・機械の不都合による工程の遅れ
     ・材料、機械などの手配ミスによる工程の遅れ
          ・工程の進捗を確保する為の処置



   ◆品質管理について記述する場合
     品質管理は、その現場で行った具体的な品質管理の方法と工夫について記述す
          る。また、示方書や教科書的な内容とならないように注意する。

     ・盛土工における含水比、締固め度の管理方法
     ・コンクリート工におけるスランプ、空気量、圧縮強度の維持方
      法
     ・コンクリートの養生方法の工夫
     ・アスファルト舗装工における混合物温度、舗装厚さの管理


   ◆出来形管理について記述する場合
          出来形管理とは、設計図書に指定する工事目的物の位置、形状寸法を確保する
          ことを目的とする。
      出来形管理は、工事の施工と並行して出来形管理基準により実施し、設計値と
          実測値を対比して確認する。

          ・各種構造(厚さ、幅、直径、仕上精度、勾配)形状寸法の確保
     ・道路工事であれば、幅・厚さ・基準高さ・平坦性等の形状寸法の確保


   ◆安全管理について記述する場合
     安全管理は、施工上の安全確保、現場およびその周辺の安全対策などについて
          記述する。また、法令や基準をそのまま記述したような教科書的な内容となら
          ないように注意する。

     ・作業者の安全確保方法
     ・建設機械の作業の安全対策
     ・仮設備の安全対策
     ・歩行者、通行車両の安全対策
     ・工事現場周辺の安全対策


   ◆環境保全対策について記述する場合
     ・騒音、振動、地盤沈下、水質汚濁、大気汚染、土壌汚染、飛散物などの公衆
            災害防止対策
     ・建設副産物の有効利用
     ・廃棄物の適正な処理



      ●留意点
    ・最初に工事の概要を記述してから、本題に入るようにする。
    ・何が課題となったか具体的に記述する。
    ・平成30年度は、7行であったが、指定された行数は超えてはならないが、少なく
          とも1行をあます程度まで埋める。また今後、行数が変更される可能性もある。

            例;課題   :〜の必要があったため〜をすることが課題となった。


………………
e,技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容

  ・dであげた課題に対してどのような検討をしたのか記述する。
  ・dであげた課題と関連性のある検討項目と検討内容とする。
  ・具体的な検討項目(2つ程度)を示し、その検討理由と検討内容を記述する。
  ・平成30年度は、11行であったが、指定された行数は超えてはならないが、少なくと
      も1行をあます程度まで埋める。また今後、行数が変更される可能性もある。

  
………………
f, 技術的課題に対して現場で実施した対応処置とその評価

  ・dであげた課題についてどのような対策・処置を行ったかを記述する。
  ・dであげた課題に対しての対応処置なので、課題に対して論旨に一貫性のある内容
      とする。
  ・示方書などにあるような一般的なものではなく、その現場特有の具体的な内容とす
      る。
  ・評価は、対応処置の結果、どうなったかを記述する。これは、工事が予定通り完成
      した事例が望ましいが、失敗した事例では、その対応処置が不適切であったことに
      なり、施工管理の失敗とみなされるので注意する。
  ・箇条書きに記述するとまとめやすい。
  ・平成30年度は、10行であったが、指定された行数は超えてはならないが、少なくと
      も1行をあます程度まで埋める。また今後、行数が変更される可能性もある。


 

※課題と検討内容および対策処置は、必ず論旨に一貫性の内容とする。

※「課題」と「検討内容」および「対応処置」は施工計画、工程管理、
  品質管理、出来形管理、安全管理、環境保全のそれぞれについて一つの
  セットとして準備しておく。
 


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